にんにくは、食べた後の臭いが気になって、食べるのをためらってしまう人も多いことでしょう。
しかし黒にんにくの大きな特徴として、このにんにく特有の臭いがないため、安心して食べることができます。
その代わり黒にんにくは、色と食感も変わってしまうので、普通のにんにくとは別物だと思った方がいいかもしれません。
では、黒にんにくの成分について見ていきましょう。
にんにくの臭いの原因は、アリシンという成分です。
アリシンは、にんにくを切ったり、すりおろしたりする過程で発生します。
しかし黒にんにくの場合は、熟成させる段階で、S-アリルシステインという成分に変化してしまうので、にんにく特有の臭いがなくなるのです。
では、にんにくよりも黒にんにくの方が、栄養価が少ないと思われるかもしれませんが、実はこのS-アリルシステインという成分は、アリシンよりも健康効果が10倍以上もあります。
S-アリルシステインは、ポリフェノールの一種で、とくに抗酸化作用が強いのが特徴です。
黒にんにくは、気になる臭いがない上に、美容や健康への効果は高くなるという、夢の様な食材であることがわかります。
しかし実際のところは、全く臭いがないというわけではなく、黒にんにく特有の臭いを感じる方も多いでしょう。
臭いのきつい食べ物は、健康効果が高いという、暗黙の法則がありますので、少しくらいなら仕方ないというものです。
それ以上に見返りがあるので、美容や健康への効果を考えると、気にならない範囲内でしょう。